計画ですよ、計画!

 来週から夏休み。あれこれ持ち帰りの準備が始まったり、各教科の仕上げやテストが始まる。そして降って湧いてきた膨大な計算ドリルの宿題。2回繰り返したものを金曜日にノートと一緒に提出とのこと。範囲が指定されておらず、同じクラスのお母さんに聞くと「32番までじゃないですか?」との回答を得る。ノートを見てどこまでできているか確認すると、なんと!1回目も終わっていないものが多数。月曜日から宿題とは別に1日8個ずつ進めて、木曜日は予備日という計画を子どもと一緒に立てる。21:00就寝は死守したい。すると、食事とお風呂以外は自由時間皆無。こんな状況おかしいとは思いつつ、なんとかできそうなので頑張らせることとした。我が家は3人子どもがいる。待っている方もできるだけ心地よい時間を過ごせるようにするためにはあれこれ工夫が必要。
火曜日に計算ドリルの宿題の範囲を聞いて帰る様伝えたが例によって忘れてくる。水曜日に帰ってきて「最後までらしい」と半泣きで伝えるちび。そうすると、1日15個やらないと終わらない計算。「本当は遊びに誘われたんだけど、ドリルが終わらないから断ってきた」ってもうさぁ。「せんでいい!」「無理に決まっとる。」とキレる私。さらに、算数の確認テスト(別のドリル)が終わっていないところがある人はやって提出、習熟度テストがあるから、そのテストに向けた対策プリントも...ともう呆れてしまう。学校が家庭学習の目安として出しているのは1日40分,宿題だけで40分かかる。4月中旬に本格的に授業が始まり7月上旬までに宿題や授業で30個弱しかこなせなかったものを、学校で勉強した後の家庭の時間4日間で66個もやらせるのはどう考えてもおかしい。いかん、怒りが噴火している。
我が家の娘、決して理解が早いわけではない。何をするにも基本的に時間がかかる。本人も自覚している。「決められた時間内で結果を出す」ということも折に触れ話をしつつ、作文や作品づくりなど土日時間をとって十分納得いくようにかける時間やつくれる時間を必要に応じて作るようにしている。図工などで構想を考えてくるという宿題が出た時は、壮大なイメージを出してきたとしても、90分で納得いくものが作れるように軌道修正したりしている。
宿題はきっちりやっている。もちろん提出などうっかりミスもあるけど、体調不良でできなかた分も含めてもれなく提出している。そこまでちゃんとやっている子どもに毎日3時間机に張り付いて勉強させる計画性のなさに私は怒っているのだ。
途方に暮れながら、指定された範囲は全部済ませていきたい!でも終わらないと泣きながら頑張った。横に張り付いて、気分転換もさせつつ「終わらなくてもいい」という条件のもと頑張った。当然弟・妹は、おかあに相手してもらえないから荒れてくる。温厚な旦那も、キレ気味...。毎日やっている「洗濯物たたみ」「(食事前の)食器並べ」など、家族の一員として、(我が家では)当然やるべきタスクもやらない1週間。これも、おかしい。でも、本人がよく頑張って66個のドリルを全部済ませた。あっぱれ!
 成績付けの大詰めを迎えた先生。この状況で、計画性のない先生に物申したとしてもきっと受け止めきれず、締め切りのある成績付けに支障をきたすだけ。変わらないと思うが、夏休みに入り、業務がひと段落したところで話す機会は作っていただこうと思う。

 あ、悪いことばかりではなかったという補足もしておく。この4日間相当な量こなしたので、日々計算のスピードが上がってきた。本人もそれがわかり嬉しかったようだ。「前はできなかったけど、これできるようになった」と、自分ができているとこそうじゃないところも理解している。何度教えてもらってもイマイチ理解していなかった重なりのある長さの計算もできるようになり、自分で問題を考えられるところもまで来た。あっぱれ!
各家庭それぞれ事情がある。「赤ちゃんが生まれた」「親の介護が大変」「ひとり親世帯でとにかく働かないと食べていけない」「急にどちらかが単身赴任になって生活が落ち着いていない」など、本当にたくさんあると思う。やってあげたくても時間が作ってあげられなくても1ヶ月あればなんとかしてあげられることもある。ぜひ2学期はもう少し計画性を持って授業をすすめ、宿題を出していただければと思う。
 
本日晴天なり。明日から3連休。宿題を終えた子どもと思いっきり遊ぶぞ!