道路封鎖

 辺鄙な場所だったのでタクシーで移動した。一通も多い場所で間違って入ったら振り出しに戻ってしまうし、渋滞も多い場所。で初めて通る人はドツボにはまってしまう可能性もあるかもしれない。そんな場所を通っていたら、前の車が方向転換して来た方向に戻ろうとし始めた。「きっと道を間違ったのだろう」と思ってみていたら、私の乗っているタクシーに横付けして、車の窓を開け、何やら運転手さんに話そうとしていた。状況がつかめず、とりあえずその人の話を聞いてみた。「前見たら分かると思うけど、救急車が来て今マンションに入っていったばかり。道の真ん中に止めてあるので車が通れない。バックするしかないですよ。人命がかかっているとはいえ・・・ちょっとですね」と言われた。よく見るとまさにその通りの状況だった。
 私もまさに病院に向かっているところだったし、近所には老人ホーム(病院と併設)や高齢者専用の住居マンション、産婦人科、総合病院・・・と結構いろんなものがあって、もしかしたら近くで他の病人に向けてその道を通る救急車がいたかもしれない。
 一番悪いのは救急車のとまっているマンションの反対側の斜線に路上駐車をしている軽トラック。でも、救急車ももう少しマンションの壁にぴったり寄せて駐車する事は可能だった。そうしてくれれば、大型の車でない限り通行は可能だった。「いくら急いでいたとはいえ、そういう配慮も欲しかったな〜。」と思いながら遠回りされてメーターが上がっていくのを見ていた。病院は目の前だったのに、いつもより300円くらい多く払った・・・。