エピソード2つ

言葉の使い方

 あるキャンプの時、凧作りをしました。持ってくるものの中に「マジック、クレヨン、絵の具など」と書いていました。
 その活動には韓国の子達も参加しており、ありギリスがその子達用に準備したのは西の浦にあるマジックとスタッフ手持ちの蛍光ペン等。お察しの通り、本数は十分ではなく、2人がけでゆっくり座った机も、後ろ向いたり、右や左を向きながら自分が使いたい色を使い回ししながら絵を描きました。
 そんな中優雅に作業をしているテーブルが2〜3ありました。ひとつは仲良しの女の子で机の真ん中に自分たちが持って来た色鉛筆とマジックを置いて使いたい用途に応じて貸し借りしながら作業を進めていました。もう一つは仲良しのK君とH君2人で座り、同じく貸し借りしながら作業を進めていました。H君が持って来たペンは24色セットの新品。
 
 私:いいね〜、そのマジック!
  K:しょうがないやろ〜!HHお金持ちなんやけん!


とりあえず、その時の会話はそれだけだったのですが、なんかとっても印象に残ったやりでした。何か普通だったら「金持ちのくせに!」とか、ちょっとねたみチックな発言になるのでは?と思ってしまうのですが・・・。



 その子との会話面白くて、他のスタッフ(A)はこんな会話をしたことがあります。


 A:お前いつも家で何しようとや?
 K:ん?お母さんに怒られよ〜。
 A:・・・ほかにないとや・・・?



 特に目立った子ではないけど、ある活動でグループ分けをしようとした時にとっても困りました。会員ではなく何度か活動にに参加したこととっても仲良しだったので、その子と同じグループにしたかったのです。でも、K君は別に仲良しの学校の友達を連れて来ていてその子と一緒にすると人数オーバー・・・。チーム編成がその子を中心において ああでもない!こうでもない! と、延々と考えました。このとき、「奴は陰のムードメーカーなんだなぁ」とつくずく感じました。子ども達一人一人のいろんな癖や特徴をちょっと後ろから笑いながら眺めるの、とっても面白いんですよね。 

 2番目のやり取り、NESっ子のお母さんは「うちの子?」とハラハラしながら読んでいるのでは(笑)


よしお

 去年の11月、スタッフの紹介で初めてNES参加した大学生の男の子。名字が「小島」でした。その頃どのチャンネルつけても「そんなの関係ねぇ」小島よしおが出ており、人気絶頂のとき。スタッフや子どもからはもちろん「よしお」と呼ばれることになりました。
 この時のNESはJr.スタッフ(高校生)が初マスターを務め、大学生のスタッフもたくさん参加して、久しぶりに平均年齢20代前半でとっても若い雰囲気で砂浜を元気に走り回りました。(それまでは平均年齢が30代半ばくらいだったかなぁ?)食料事情は最悪だったのですが、とっても楽しかったらしく、スタッフの反省会の時に「久々に子ども達と遊んでとっても楽しかったです!僕これから毎回参加します!」と生き生きとして帰っていきました。
 12月、何の連絡もありませんでした。しつこく「ねぇ、よしお」と言っていたスタッフは、ちょっとばつが悪かったのか「やべぇ、おれが『よしお、よしお』言い過ぎたけん、来たくなくなったとかいな・・・」と言っていました。「よしお」と呼んでいた子ども達も右に同じ・・・。結局3月まで小島君が顔を出すことはなかったり、連絡もありませんでした。


 話は変わって・・・ 昨日、スタッフがちびに会いに来ました。最初一人で来ると思っていたのですが、2人になりました。そしたら、直前でもう一人増えて「小島君も行っていいですか?」と言う話になり、結局3人で遊びに来ました。(ちなみに11月のNESは私は欠席していたため、小島エピソードは全て聞いた話です。)初めて小島君に会うのを楽しみにしていました。


 彼の足は固定されてました。11月NESのちょっと前にバイクを買って、NESのあと京都の友だちの家まで下道で遊びにいき、帰りちょっと記憶が飛んで目を開けたら大型トラックが目の前に・・・。「ここどこですか?」気付いたら病院のベットの上だったとのこと。ホント、生きててよかったね〜。
 もうすぐ固定器具もとれるらしく、9月くらいからまたNESに参加するとのことでした。

 彼が来れなかったのは、決して「よしお」とよばれたことがいやだった訳ではありません。安心してください。


 「『タイミングぅ』が悪かったね!」  by 代替わりしたエドはるみより(笑)