さようなら・・・backlog

 昨年1年間、backlogを使って仕事をした。過去にも何度か触れているが、とっても良い。何が良いって、人が「〜までに○○の仕事をやってください」と言うと、言い方によっては角が立ってしまうことがある。その点これは、朝パソコンを開くと
□本日期限(〜件)
□期限オーバー(〜件)
と表示される。それを見ながら「え〜っ、今日こんなに締め切りあると!?」とパソコンの画面に文句言いながら、今日の仕事の流れや優先順位付けながら片付けていくことができる。また、一端入力してしまえば、入力した情報を忘れても良いというすごい安心感がある。この安心感は大きい。まず、この2つがでっかいメリット。


 これは、私が産休に入る前の引き継ぎや仕事の見える化をするために導入した。最初は全く使い方が分からず、自分のマークを決めるだけでも数かありすぎてしぼれなかったりした。でも、日々使っているうちに送られてくるタスクの数に圧倒されつつも、すごい勢いでタスクが消えていく心地よさを感じていた。それでも妊婦がやれる範囲は限られてはいたが、出産までカウントダウンしながら我ながらあり得ない勢いで仕事していたと思う。
 出産し、私が作ったタスクをもとにbacklog登録メンバーが担当者にメールや電話をしてくれたのだが、backlogの意味と言うか意義と言うかを分かっている人には、タスクの文面をそのままメール配信(=課題の件名と詳細転送)でも問題なかったのだろうけど、MLであっても個人宛にタスクが送られてくると、忙しいときはカチンと来てしまうこともあったようだ。
 
 また、このシステムは全員が同じくらいのレベル、もしくは一定以上のレベルであれば問題ないのだが、うちの団体でメンバー登録しているのは、常時パソコンの前にいない人がほとんど。また、携帯が主の人もおり、全員で仕事の見える化、仕事内容の共有(を図ると言う強い思い)は私が少しずつ動けるようになるにつれて薄れていき、私個人のToDoリストへと化していった。個人的な理想かもしれないが、文書作成もメールではなく、この中のwikiを使って全員で校正。今まで事務局にいかないと分からない(手に入らなかった)ファイルも全部ここで共有し、担当者がそこから引き出し今年度部に書き替えて、再度保存したりできるような状態までもっていきたかった。が、それは出来なかった。
 

 NPOはだいたいどこの団体も慢性的に人手不足、資金不足なところが多い。専従がいればいいが、それさえも叶わない団体もあったりする。そういう団体こそbacklogを活用して、同じ場所にいなくとも、仕事を効率よく片付けて、本来力を注ぐべきところいもっと時間も労力もかけるべきだと考えている。「今この資料が欲しいけど事務局にしかない。事務局までは往復で2時間かかる。」というような状況になった場合、backlogにその資料をおいていれば、今までは移動にかけられていた2時間でたいていの資料作りは出来てしまうはずだ。そういう意味でも年間使用料が22,680円(うちの団体が使っているプラン)は破格だと思う。うん、安すぎる!でも、その金額も払えないくらいお財布事情が逼迫しているので今年度の利用は中止することになった。悲しい・・・。私自身もこれを使いこなせておらず、そのメリットを十分に説明できなかったことにも原因があると思う。反省・・・。

 金銭感覚や投資する場所の選び方はそれぞれだと思うが、NPOこそこのbacklogを活用していくべきだと確信している。会計ソフトを入れたら会計処理が楽にはなるけど、科目等勉強(ソフトに頼らず自分で勉強して知識を得る)しなければならないところがある。これもそうで、パソコンを使い慣れない人には、使えな上に更に新しいのなんて!と思うだけでハードルが上がってしまうかもしれないが、そこは半年先、1年先のあり得ない仕事の効率アップを期待して勉強(自己投資)すべきだと思う。


さようならbacklog、近い将来またあえますように・・・。