お浄土さん

ときどきお逢いするおばあちゃん。たぶん75歳くらい。白髪で笑顔の素敵な方。
保育園の行き帰り、橋の上から一緒に魚を見たり、産直市場で買ってきたお野菜いただいたり、子ども3人連れて雨に濡れながら歩いていたら、荷物を持っていただいたり・・・。ご主人は介護が必要で、毎日となりの駅から出る老人ホームの送迎バスに乗ってお見舞いに行ってるらしい。
お昼時、いつも行くパン屋さんでおばあちゃんに逢ったので「今日はお帰りが早いですね。おじいちゃんところの帰りですか?」と聞くと「それがね、気軽に逢いに行けない所に行っちゃったの。お浄土さんに行っちゃったのよ!よりによって私の誕生日に。もう、失礼しちゃうでしょ?」って笑って話してらっしゃった。まだ49日もすんでいないけど、笑顔でおじいちゃんのことを話せるおばあちゃん。悲しさも勿論あるんだろうけどいけど、強い絆で結ばれていたんだろうな。そして、このおばあちゃん同様、ご主人も素敵な方だったんだろうな。いつも「遊びにおいで」と声かけてくださってるので、お花もってお参りに行くかな。


子どもは言う事聞かないし思うようにはならないと分かっていても、イライラしたり、凹んでしまうこともあって・・・。そんな時にお逢いして、たわいもない話をして気持ちが楽になったことも沢山あった。こういうつながりって必要だよね。
あの、渋谷のお母さんはどこにでも沢山いる。困ってるお父さんやお母さんが自分で「助けて!」と言えることも大事だけど、困ってる人を見つけたら寄り添ってあげる優しさも必要だと思う。「通報するぞ」ではなくね。子どもを守ってあげたつもりかもしれないけど、引き離されることで一番辛いのは子どもだからね。