ふつうがえらい

シズコさんに続き、佐野洋子さんの本を読んでみた。

ふつうがえらい (新潮文庫)

ふつうがえらい (新潮文庫)

面白い。
世代的にストライクなのかなと思う。どれもこれも痛快で、「そう、そう」と頷くのであるが、
私は、デパートで子どもの売り出しがあったら、どんな秀才、どんな気立てのいい子、
どんな美貌の子が並んでいようと我が息子を迷いなく買う。(中略)
しかし考えてみると、デパートで親を売り出しなたなら、
私は自分の親だけは買いたくないわね、

もっといい親を買う。息子も私を買ってくれないだろうと思うが、それでいいのだ。
これはもう...笑いが止まらない。早朝から住人が起きてこないよう、しばらく声を殺して笑い続けた。他にもたくさんエッセイがあるようなので読んでみたいと思う。