登山

宝満山へ。
15kgの三ちゃんを担ぐので今回は登山靴で。荷物最小限にして登山開始。小学生チームに「この山なんて読む?」と聞くと「たから..まん..ぞく..やま...」先行き不安です。
登山開始早々「あれ?あれあれ?こんなにきつい山だったけ?」と階段を一段上がるたびに思う(笑) 雪の後、屋久島のボッカ訓練で登った以来だから8年ぶりくらいの宝満山。そうそう、「その時も二度と登りたくない!こんな体力じゃ屋久島いけない...」と思ったっけ?

どんぐりが芽を出して根付こうとしているところを見つけたり、登山している犬と戯れたり、視界全部階段で覆われ気が遠くなりそうになったり、足が上がらなくなって立ちすくみそうになった時ドームとマリンワールドが見えて元気を取り戻したり。でもやっぱりすぐに凹んで、娘は「これ以上登ったら降りるのが大変だからもう登らない!」の一点張りでテコでも動かなくなりました。

健脚のおじさんに女道を教えてもらい、モチベーション回復してキャンプ場に到着。休憩はさみ、岩場を登り、山頂を踏みました。危ない場所だけサポートして、子ども達だけ先にあげると、子ども達がひょこひょこ出てくるたびに「マジか!」「マジか!」という驚愕の声が聞こえ、仕上げは子ども担いだ私(笑)4時間かかりました。

山頂では子ども達の誕生日のお祝い。風が強く、ろうそくは吹けなかったけど記憶に残る誕生日になりました。

下りは好調。一人が限界超えて「ねむい〜だっこ〜」と激しく泣き出し、座り込んで石を投げ始めました。助けに行ったお兄ちゃんにも。他の子が「一緒に行こう!」と声をかけると、さすがに他人には遠慮があり、背を向けて投げ始めました。誰も「大丈夫?」なんて優しい言葉はかけず、お母さんも「降りるしかない」と淡々と。泣きながらも歩き続け、休憩の時に「だっこ」を懇願するも「あんこ?」と、お母さんの頭の中は下山後の梅ケ枝餅でいっぱい。登りで限界超えていた娘はお姉さん気取りで「頑張って」と、声をかけていました。あなたが動かなかった時、彼女は淡々と歩いていたのよ〜。
三ちゃんも半分は自分の足で歩きました。道路を歩く時、大人や大きい子が危ない方という我が家ルールがあり、「チェンジ」といい、左右変わって歩くのだけど、山でも実践。「おかあ、ちゃれ〜んじ」と可愛い言い間違いに励まされながら楽しく下山しました。4時間弱かかりました。
屋久島縦走並みの登山になったけど、すれ違う方たちから「宝満山に登れたらどこの山でも登れる!」と太鼓判を押していただき、誇らしげな子ども達でした。


日毎はどうしても閉鎖的な人間関係にとどまることの多い子ども達ですが、学校外の子ども達と苦楽を共にし、優越感に浸ったり、負けん気を出したりしつつ思い出を共有できるって幸せだなと改めて。セッティングしてくれた友達に感謝です。
しかし、次回は温泉入って帰ってこられるくらいの山にしたいところです(笑)