先輩母に救われる。

1年生になたチビ、少しずつリズムが出来てきて、毎日宿題が出るようになった。国語専門の教頭先生が赴任してこられ、1年生の担任には「『あ』から教えないでください。」という指示が出て、独自に作成したプリントで学習が進んでいる。
「く」「つ」「し」など、一筆書きできるものから練習している。人クラス30人近くいる子どもを担任一人で指導するのは大変だと思う。ましてや、公文やベネッセのしまじろうの教材などで漢字まで書けるようになっている子から、我が子のように「嘘の書き順覚えるくらいなら、書かないほうがいい。」「小学校に行ったらその後は一生勉強し続けないといけないんだから、せめてそれまでは自由に遊びなさい」という教育方針の親の子までいる。だから、学習習熟度が様々。

ある日の宿題。いつもはもう少し綺麗に書いているのだけど、これはおばあちゃんちに遊びに行ったときに自分で済ませた宿題。おかあに見てもらってないというのを差し引いても、全否定はさすがに堪えた様子。訂正されたプリントを見ても、どこをどう改善すれば丸がもらえるのか分からないし、そもそも学校でもらうプリントのお手本と先生作成のプリントは一つ一つ線が始まる場所、丸の大きさ、線の終わる場所が全て違うからどれが本当のお手本か分からない!と、もっともな理由を述べるチビ。
色々と話を聞いていると、授業中に配布されるプリントで、本人なりに忠実に見本を見つつ書いて先生のところも持っていくも「ここはもう少しこう書いて」と言われて、訂正される。また見本を見つつ綺麗に書いてもまた訂正。それを繰り返しているうちにチャイムがなり、今まで一度もはなまるをつけてもらったことがないらしい。(本人なりに頑張って取り組んでいるものを認めてもらえず)、提出していた宿題が全部訂正されて返ってきた。「もう国語嫌い!」と泣き出した。まだ5月なのに...。
いつもいいこと言ってくれる近所の母に電話したら「お兄ちゃんのときにそうだった。教科書、書写の本、転校する前の学校で使っていた教科書と全て微妙に違ったからどれが正解かわからない。つまるところ『丁寧に書く』それでいいんだよ」と話してくれ、とても気が楽になった。おまけに今日は「る」と「ろ」の宿題で、「る」のプリントに「ろ」を書いてしまったけど、とても上手だったからはなまるをつけた丸の理由が先生にもわかるように注釈付けといたとのこと。なるほど!
そんなこんなをチビに話すと納得したよう。せっせと取り組んではいたけど、お姉ちゃんが「漢字は時間はかかるけど、写せばいいだけ。算数嫌い!」と言ったのに対して「算数は2+3は?と聞かれたら5と言えばいいんだから、算数のほうが簡単でしょ?」と話していた。どうなるかな?まだまだ先は長いよ。