NPOセミナーに参加しました。

 なかなか気分が乗らず、時計とにらめっこして・・・ぎりぎりまで行くか行かないか悩みましたが、やっぱり行ってよかった!NPOセミナー」
 以下、つらつらと書いていますが、 この振り返りは、自分のノートを見つつ、いただいた資料を見つつ、昨年の「http://www.cool-npo.net/?eid=5#sequel」を見つつ書いています。

「こうすれば!組織力が高まる」〜人を活かす、人がいきる組織へ〜

 2年続けてこのセミナーに参加しています。ふくおかNPOセンター(セミナーの企画・運営)の理事でいながら、相変わらず受講者として参加しています。お恥ずかしい・・・。
 テーマも講師も昨年同様、‚’mŒ§ƒ{ƒ‰ƒ“ƒeƒBƒAENPOƒZƒ“ƒ^[ ‹Œƒy[ƒW@1•bŒã‚ɐVƒy[ƒW‚ÖˆÚ“®‚µ‚Ü‚·B所長代理の半田雅典さん。開始時刻ぎりぎりに会場入りしましたが、目が合うなり「あれ?桜井さん。リピーターはいないと聞いていたのに・・・。去年と話の内容かえてませんよ」と言われました。半田さんとは昨年2月のセミナーで1回しか逢った事ないのに、ちゃんと覚えていてくださった事がとっても嬉しかったです。関係ないけど、早速、半田さんの前においてあったピッピちゃんタオルを2枚購入してしまいました。これで4色全部揃いました!
 まず、参加者の自己紹介から始まりました。「そもそもNPOって何?」という方から、日々事務局でばりっと仕事をしている人から様々でした。自己紹介をしつつ、NPOになって6年目、私自身事務局付きになって4年目である事など、結構中堅クラスだったりするんだなぁと思いました。「NPOらしい組織とは?」という最初の講義で、『NPOは美し幻を見ながら仕事をしている(by大阪ボランティア協会の吉田さん)』という言葉を聞き、いきなり衝撃を受けました。そうかもしれない・・・。

セミナーで学んだ事→即実践したいこと

・事務局と理事の役割分担をどう隅分けしていくか明確にする
・「参加・参画」の階段をいくつも準備する→将来的には中核メンバーになって欲しい
・ありギリスへの市民参加・参画を進める理由の明確化と共有
 

セミナーノートと感想

<1、NPOの特徴>
   (気づき)
  地域や社会に足りない事、問題
     ↓
   (組織化)
  共感する市民館での知恵の共有
  「ほっとけない」人を増やす
  ミッション(社会的使命)の実現
     ↓
   (アドボカシー=代弁)
  新たなサービスの創造・開拓
   *代弁している気持ちが、参画しているメンバーのモチベーションをあげる


<2、NPOの組織構成を振り返る>

 まず有償スタッフとボランタリースタッフの比率。ありギリスは「B」が正解なのでしょうが、少しずつ「C」に移行しつつあるところで、あえて、「C」にしてみました。将来的には「D」位までにはもっていけたらいいなと思います。


次に理事と事務局の役割について整理してみました。
(一般的な役割はとりあえずおいといて・・・)


(理事会)
・理事が動かない!←美しい幻を見ているのではないか?
・理事がありギリスに何を求めているのか?「理事になった動機」を把握する事
・「全員がばりばり働く」「参画する」もいいが、いろんな角度からの意見や関わり方のバランスが重要
   ↓ ↑
(事務局)
・あくまで調整役に徹する
・事務局が動きすぎると理事が動かなくなる
  =情報量は絶対的に事務局がもっている


 今のありギリスは「事務局はあくまで調整役」というスタイルで動くと、全てが止まってしまいます。何をするにも理事会と事務局が中核になっている事は間違えないけど、今後どういう風に担当理事制を導入していくか?事務局と理事会の仕事を隅分けしていくのかを早急に検討していきたいと思います。 


<3、人に開かれた組織とは>
「人に開かれた組織」=「人が参加・参画できる組織」という事で、ワークをしました。あくまで個人的な思いかもしれないけど、
 1、会員やボランティアの関わり方チェック(=思いの共有)
 2、組織体制のチェック(=参加・参画しやすい体制が組織として作れているか)
 3、情報公開(発信)ツールについてのチェック(=多彩な情報発信)
 4、情報公開(発信)についてのチェック(=情報発信上手)
全ての項目に、半分以上チェックすることができました。ただ、これは情報発信している側の思い込みもあるかもしれないので、実際に受け取っている側の意見や思いを聞き取る必要はあると思いました。(この話は5回目の菊池修さん(えひめNPOセンター代表理事)に期待したいと思います。)
 
 現在のありギリスの理事は、オダギリス(個人商店時代)の息がかかったメンバーのみで構成されています。先代のカリスマについてくるメンバーを中心に進めて来た活動。その後NPOになって、参加しているメンバーの合議制で議論していく事(カリスマ不在)、この活動をどう3代目につないでいくか?という大きな問題を解決していくためにも、ボランタリースタッフを企画者サイドに巻き込み、「参画意識」を高めてもらい、ステイクホルダーを増やしていく事に力を入れたいと思います。初めて参加したスタッフには「飽きずにいかに充実感を持って帰ってもらえるか?」を意識しすぎずに意識したいなぁ。


<4、人を活かす・人が活きる組織>
*ありギリスが好きな人が活躍できる場所を増やすこと
 (思いつき)
   発想の柔軟性・「ひらめき」を大切に
   初めて参加した人の思いを大切に!
組織に長くいる人では到底思いつかないような発想
    ↓
 (思い込み)
   〜が大事なんだ!
   〜をやらなかればならない!
    ↓
 (思い上がり)
   私がやらなくて誰がやるの!?
   私にしか出来ない!

わが組織で人の力を活かすために

経過を振り返り、私が書いてみたこと。


テーマ:スタッフ会の充実


(なぜ、人の参加・参画が必要か?)
・思いをカタチにする面白さを一緒に味わいたい!
トップダウンで「やらされている感」をもったスタッフが増加した事
  理事=器を作る人 
  企画会立ち上げ=中身を作る人
・現理事は創設者の息がかかった人だけ・・・新しい風を!


(今まで、人の参加・参画が進まなかった原因)
・企画会メンバーは理事会の一本釣り
  →企画会に入らなかった(入れなかった)スタッフがフェードアウトしてしまった
・会議のポイント(審議事項)がよくわからないので参加しても意味がない


(取り入れたい改善点・工夫点=今実践している事)
・会議の司会と議事録は輪番制で行う
・事前に出来るだけたくさんの情報提供を行う
  +会議のタイムテーブル、発案者(担当者)の持ち時間
    忙しい人は担当の時間だけなんとか時間調整をして参加
    与えられた時間内で出来るだけ方向性を見いだす
  +審議事項
    会議の中での経過報告の時間をカットする
    話し合う時間をたくさんもちたい
・飲み会セット
・学生スタッフには交通費支給
  +高校生スタッフの保護者会実施
    参加の仕方、招集の仕方の確認
    保護者のOKがでないと活動には参加できない
・仲良しのスタッフに直接電話をして誘う
・理事会からのトップダウンの決定事項にしたがって動くのではなく、出来るだけスタッフ会の中で審議して決まった事を実行する

人材不足をなんとかしたい!

 活動を提供してもらう側(NES・テーマ)の会員数は随分増えましたが、ここ最近またボランティアスタッフの数が低迷しています。前は、マスタークラス(企画運営、現場の責任者)のスタッフが沢山いて、その下に少しずつ経験をを積んで来たスタッフがいました。そして言葉は悪いけど、初めて参加して「わぁ、楽しい」だけで帰っていけるスタッフも沢山いました。
 今は、スタッフが少なくなっているので、どうしても経験の少ないスタッフや、初めて参加するスタッフにもそれどれ役割が与えられて、一人がやらなければならない事も多くなっているのは事実です。セミナーの中でも言われましたが、現在のありギリスはスタッフの階段一つ一つの段差が大きいと思います。今スタッフ会を充実させよう!思いをカタチにしていく楽しさを一緒に味わいたいと頑張っているところです。現状を知っていて、それを求められるスタッフ達は若干しんどいと思いますが、一緒に頑張りましょう!
美しい幻を見ながら・・・(笑)
   

ぼやき:NPOは横文字が多い!意味が分からん
 いつも思う事だけど、NPOで使われる言葉も結構横文字が多いと思います。「ノンプロフィット・・・」「ミッション」「フロンティア」「アドボカシー」「ガバナンス」「ステイクホルダー」・・・他にもまだたくさんあります。知らない言葉や自身がない言葉がでて来たら、いちいち辞書を使って意味を調べています。でも、いつも今ひとつピンと来る言葉が掲載されてなかったり・・・。
 今回のセミナーの中で半田さんが「アドボカシー=政策提言」で通っている言葉を「アドボカシー=代弁」と言い換えてくださいました。とてもしっくりきました。「ガバナンス」や「フロンティア」についても、もう少し親近感を持てるような言葉に言い換えてくれる人がいたら良いなと思っています。それができれば、NPOを知らない方ら、どこかで自己実現をしたいと思っている人たちには敷居が下がり、もう少したくさんの方たちがNPOに関わってくれるのではないかと思います。


<おぷしょん>
 セミナー終了後は、講師の半田さんも一緒にごはんを食べにいきました。久々に焼き肉を食べにいきました。おいしかった!もちろんはしごで勝山公園のクリスマスイルミネーションを見ながらNPOの色々について話をしました。
 本日の出費:新幹線往復+交通費4,000円、食事代5,000円、はしご1,000円 合計10,000円。でも、十二分にその価値をとった1日でした。活動自体が特殊ではあるけど、ありギリスの一つ一つの活動やスタッフ会に「価値があった」「行ってよかった」と一人でも多くに思ってもらえるように頑張りたいと思います。