いつもとかわらない、いつもとおなじ道

いつもとかわらない、いつもとおなじ道

「ありがとうございました〜!」
いつものようにバスを降りて、事務局に向かう


「今日は何から始めよう?」
仕事のリストアップをしながら、うつむき加減に足早に歩く


ピュ〜っと冷たい風
思わず背中を丸める
足下で乾いた葉っぱがコンクリートをこする音
音の聞こえる方に目を向けると
真っ赤な、小さな、もみじの葉


うわぁ、きれい
思わず空を見上げる


吸い込まれそうな高い高い青い空と
真っ赤に色づいたもみじの木が目に飛び込んでくる
しばらく、ぼ〜っと眺めていた


・・・そっか、今秋だ
紅葉の季節



いつもとかわらない、いつもとおなじ道
空を見た
地面を見た
周りの建物達にも目を向けた


いつもとかわらない、いつもと同じ道
今まで気づかなかった新しい発見がいくつもあった


いつもとかわらないもの
いつもとかわらず「ある」と思っているもの
いつもと同じもの
いつもとかわらず「同じ」と思っているもの


いつも同じじゃない
少しずつ変わっていっている
そんな変化をいつも感じて、楽しめる人でありたい


いつもとかわらない、いつもと同じ道
あっ、あっ、あっ・・・
あそこにも、ここにも、たくさんの新しいものを見つけながら
楽しく事務局にむかった


今日は仕事が弾みそう!