感想:一月9000円の快食生活

年末旦那の友達の家に遊びにいたら、奥様がこの本を読んでいらした。なんとなく気になったので買って読んでみた。

ひと月9000円の快適食生活

ひと月9000円の快適食生活

出会う時期が今ではなければもう少し評価が高かったかもしれないけど、今の私には「なし」の本だった。
出産して「効率よく」「手際よく」「時短調理」「節約調理」などのキーワーデでいろんな本を読んでみたり、近所にいる人から「圧力鍋も持ってないの?一つは持ってないと!」とか「保温調理がいいから」と綿帽子と料理本もセットにしていただいたりした。結果、私には合わず、どれも続かなくて圧力鍋も、綿帽子も欲しいという方に差し上げた。
料理は上手ではないけど、のんびり台所に立って、「こうしたら美味しくなる?」とか考えたり、ひたすら小豆を煮て、あんこを作っていく過程で何も考えていないようだけど、出来上がった時になんだか気持ちがすっきりしていて、出来上がったものを「おいしい!」喜んで食べてもらえるのは嬉しい。だから、時間があるときはあんこを煮たり、梅干しを漬けたり、切り干し大根、干し柿作り、今は季節はずれに栗の渋皮煮を作っていたりする。横道にそれるが、私は走るのが大嫌い。以前週に何度もランニングをしている人に「だいたい何を考えながら走っているんですか?」と聞いたら「さぁ、わからん」という答えが返ってきた。きっとランニングをする人たちもなにか一つのテーマで思考しているのではなく、楽しく体を動かして、終わったらなんとなくスッキリしていて充実感や達成感があるのだろうと思った。そろそろ私もランニングを再開するかな?
本題。で、例えば本に紹介されていた「大根のヘタの使い方」再生させるべく、一瞬台所に置いたのだけど、我が家100〜150円/1本の大根を週に2本は食べているので、再生される前に次の大根を買っているので、新鮮なものを使える。それに、お皿を洗っている時にどうしても洗剤のしぶきがかかているので、心情的に食べる気がしない。「寒天よせの作り方」も実践。これも、もう一手間加えるより、そのままを食べたほうが私はおいしい気がした。その他昆布の酢漬け、いりこの酢漬けは我が家では不評であった。
それから、魚とおからを合わせて握り寿司を作るというものもあったが、これはなし。そのコストで例えば野菜炒めとか、親子丼とかが作れるのでは?あるお金で無理して高級なものを食べようとせず、旬のもので安いものに少し肉や魚を加えて作った方が、満足度も味も良いのではと思った。
本に書かれている通り、「和食は出汁の料理」で、料理に合わせて「昆布と鰹」「こんぶといりこ」「昆布と椎茸と鰹」とかで使い分けていて、使う分量だけ出汁を取っている。手間だけど、家にいる時間は長いので、隙間の時間を見つけて適当にやっている。まぁ、忙しく外で働く日が来たら、本書のことを思い出して活用される時期が来るのかもしれないですけどね。