感想:最貧困女子
- 作者: 鈴木大介
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2014/09/27
- メディア: 新書
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「プア充」「泊め男」とか、知らない単語もたくさん出てきたが、「ここまで酷い実態があるのか?」というのが正直な感想。私自身も「子ども」「教育」「障がい者」「福祉」など、アンテナ張ってるつもりだった。
- 朝保護者が起きられない、生活保護世帯に毎日迎えに行く。会議等の所用でどうしてもいけない日には学校に「なんで今日は迎えに来てくれないのか?」と電話がかかる。
- 生活保護費受給日に全部お金を引き出して、子どもだけおいて母親は彼氏とディズニーランド。
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その他、大学や公的機関、NPOが主催するセミナーなどにも参加したことがり、それなりに抗体もあるつもりだった。読み進めながらも、辛すぎて思考停止になる部分もあった。
「生まれた環境や条件によって不利益が生じない」教育をできる環境を作っていかねければならないが、私にできることはあるだろうか。公園で遊んでいて、ちょっときつそうなお母さんやお父さんを見つけたら、仕事が大変そうでちょっと一息つきたそうな人を見つけたら、一緒にお茶飲みながらおしゃべりしたり、ちょっとおかずを一品差し入れたりできるような人になりたいと思う。
私自身、大きなキャンプ直前。そんな時に限って大きなトラブルが起きたりして、最終締め切りまでにこの3人の子どもを見つつどうやって仕事をする時間を確保するか考えていた時に同じマンション、同じ世代の子どもを持つお母さんが「預かる預かる!」と言ってくださり、何度も救われたことがある(現在も継続中...)。自分にできることはやりつつ、困っていても「困っています」と言えない人のSOSに気づけるアンテナを持ちたいと思う。
鈴木大介さんの本、あと何冊か読んでみよう。