年の功

今日は、福岡市教育委員会と福岡市PTA協議会主催の「平成27年度家庭の教育力向上事業『家庭で楽しむ読み聞かせ講座』」第2回目に参加。講師は徳永明子さん。参照→きりん文庫かすが 主宰 徳永 明子 氏|第6回受賞者一覧|受賞者一覧|福岡県市民教育賞|一般社団法人 地域企業連合会 九州連携機構
導入で話された

  • 人の言葉や声に関する感性が薄れてきた。
  • 内側で大切なものをを立てる力が衰える
    • 物欲など外に外に気が向いていて小さな幸せに満足できない。

私に言われていることのようで胸がちくちく。
徳永先生の語り草、「年の功(経験)だなぁ」と思いつつ、先生の世界にどっぷり浸かって過ごさせていただいた。たくさんの経験の中から紡ぎ出される言葉がちゃんと自分のものになっていて、そこに徳永先生が持つ温かい雰囲気が加わり、2時間があっという間だった。と、若輩者の私が偉そうな感想を持つ(汗) 日々、子ども達と楽しく過ごしているけどとにかく「必死」な感じが伝わっている自分、いつの日か徳永先生のような雰囲気を持って子ども達と関われるようになれたらと思う。
読み聞かせの本やセミナーでは必ず「絵本の読み聞かせでは『声色を変えすぎないこと』」と言われるのだけど、それに対する回答がなんか腑に落ちない。でも、今日の徳永先生の話は納得。「お話の意味やイメージがわかっている人が読んであげること。声色を変えすぎると絵本を読んでいる人の世界を強要することになってしまう。読み聞かせをしてもらっている子どもたちに想像の余地を与えることが大事」ということだった。いろんな人の声でたくさんの読み聞かせをしてもらうことが大事と話されており、うんうん頷く。
小学生は自分でも本を読み始める時期に来るけど、「エルマーの冒険」などファンタジー系の本は字が読めても空想の世界は想像することがたくさんあるすぎてなかなか忙しい。だから、ほんの世界観がわかっている人に読んでもらったほうが十分にその本の世界観を楽しむことができるという話も納得。全く本を読まなかった小学生の自分がありありと思い浮かび苦笑い。児童書がたくさん並べられていたけど、一切本を読まずに過ごした私は知らない本ばかり。これから子どもたちと楽しみながら楽しい本に出会えるといいなと思う。

今後「お買い上げリスト」に追加された本

あたまをつかった小さなおばあさん (世界傑作童話シリーズ)

あたまをつかった小さなおばあさん (世界傑作童話シリーズ)

そしたら そしたら (日本傑作絵本シリーズ)

そしたら そしたら (日本傑作絵本シリーズ)

年の功といえば...本日父の誕生日。急遽誕生会を開催することとなり、妹夫婦も合流して近所の焼鳥屋で乾杯。大きな病気をしつつも、元気になんとか元気に過ごしていてくれて嬉しい。小さいころ父と過ごした時間で思い出すこと。お風呂上がり、父膝の上に乗せてもらい、おたまじゃくしの101ちゃんを読んでもらったこと。

おたまじゃくしの 101ちゃん (かこさとし おはなしのほん( 6))

おたまじゃくしの 101ちゃん (かこさとし おはなしのほん( 6))

♪チロチロパッパ 
 チロパッパ 
 おたまじゃくしはかえるのこ 
 しっぽをふりふり チロパッパ
本の中に出てくるフレーズのメロディーは、幼い私に歌ってくれたメロディーが我が子たちにも受け継がれている。講座で話された「家族で一緒に読んだ本は共通の『財産』になる」という言葉を受け止めつつ、これからも我がことの大切な時間を紡いでいきたい。あ、おとうさんお誕生日おめでとうございました!